T氏の日記帳

日記帳がわり

僕とスキー

皆さんは現代日本に「雪を見た事が無い」人間が存在すると思うだろうか?

 

その疑問には明確な答えがある。

 

そう、何を隠そう「現代日本で雪を見た事が無い人」が僕自身だからだ。

 

僕は静岡県某所で生まれ育った。

静岡県は中部山岳と呼ばれる屈強な山々に遮られているので、雪が降らない。

 

地方によっては降るところはあるが、僕の生まれ育った町は海沿いの寂れた港町だったので、雪を見る機会に恵まれなかった。

 

当然雪が降らないのだからウィンタースポーツも未経験である。

 

さて、そんな話を知人(プライバシーの関係上、彼のことはLさんと呼ぶことにする)にした所

 

「22歳にもなってスキーしたことないのwwwwwwwwwざっこwwwwwwwwwwww」(意訳)

 

と言われたのでスキー童貞を捨てるべく、彼と別の知人も誘いスキーに行くことになった。

 

それが去年の年末くらいの話であった。

 

3月にちょうど東京でイベントがあり、皆も参加するということで、ついでにスキーに行くことになった。

 

3月14日  朝6時20分

新宿駅

そこに僕はいた。

 

途中色々な予定変更があってごたついたが、無事にスキー童貞を捨てる時が来た。

 

なんだか初めていかがわしいお店に行った時のようなワクワク感で胸がいっぱいであった。

 

無事全員集まり、レンタカー屋へ行きいざ群馬の山奥へ出発した。

 

 

移動は特に面白みもなく他人の悪口ばっか言っていたので割愛。

 

雨か雪か怪しい天気ではあったが、スキー場に着いた。

各種用品をレンタルし、いざゲレンデへ。

 

 

 

絶望した。

 

 

 

スキー板をつけた状態ではまともに歩くことすら出来ない。

坂を登れない。かといって滑っても持ち前の体幹の悪さが働いて滑れない。

 

なんだこれ、クソつまらんやんけ!

やっぱ陽キャの考えることは分からんわ!

 

と思っていたが徐々にコツを掴むことが出来てきた。

中高6年間テニス部だった経験が活きたようだった。(2年間くらい幽霊部員だったが)

(嫌いなやつばっかだったけどやってたよかったなぁ)と思いつつ練習に励んだ。

 

そんな感じで2時間くらい滑っただろうか。

 

前言撤回

楽しい

 

そう、楽しいのだ。自分の思うように速度と方向を調整できるようになると爆発的な楽しさがある。

 

風と一体になるような疾走感。

飲み込まれそうなほど柔らかく白い雪の上を滑る非日常感。

 

肌に吹き当たる雪でさえも僕の熱の前ではみぞれも同然だった。

 

いままで経験したことないたくさんの事が一度に襲いかかり、アドレナリン爆発だった。

 

流石にまだジャンプなんてもんは出来なかったが、それでもスキー初心者にしては十分楽しめたと思う。

 

他にも色々書き足りないことばかりだが、長くなりすぎてもダレてしまうので、今日はここら辺で。

 

来年はスノボに挑戦してみたい。

 

では、ごきげんよう